2023年9月
 今年の梅雨明けからの暑さはまた物凄いものでした。ニュースでは屋外での活動を控えるよう連日注意を促され、子供たちが毎日外で遊んでいた夏休みはもう二度と戻って来ないような雰囲気です。一体地球はどうなってしまったのでしょう。
 
コロナ禍に猛暑、異常な物価の値上がりと、私達の暮らす世界に後戻りのできない変化が押し寄せています。その一方で新型コロナウィルスに対する行動規制のなくなった観光地や様々なイベントには、大勢の人が集まっていると聞いています。猛暑の中でも遊びに出るたくましさは、何だか頼もしいような気もします。
 私の周囲では、暑さのあまり仕事や農作業でもう精一杯という方々や、「クーラーの効いた部屋で毎日テレビのお守りです。」という御高齢の方が沢山おられます。出かける予定を立てても、台風や線状降水帯の予報を聞いて自宅待機に変更せざるを得ないことが最近は増えました。猛暑でも大雨でも、我慢を強いられるのは辛いものです。
 屋内で長時間を過ごすときに、少し体操をしてみるのはどうでしょうか。身体を動かすことが減ると食欲や便通に悪影響が出て、気持ちまで少々塞ぎ込みがちになります。外を歩くのはとても無理、という時でもエアコンの効いた室内でのラジオ体操やストレッチなら簡単です。数回のスクワットをやってみるだけでも、いや、その場で伸びをしてみるだけでもいいのです。ほんの少しですが、何かが変わるのを実感できる気がします。
 多発する大規模災害と日本を含めた世界各国の軍備増強など、家の中で怖いニュースを繰り返し見ていると不安ばかりが膨らんできます。私には世界を変える力などありませんが、取りあえず自分の心身を整えることはできそうです。大きな問題も小さなことから手をつけるような心持ちで、今日もちょっと体操しようかと思います。
もみじ9月号 四方山話より