子供たちの大好きな夏休みも終わってしまいました。大人になると40日間も休みがあるというのはもう夢のような話ですが、逆にあまり休みばかりでもすることがないという人もおられるかもしれません。「お休みの日には何をしていますか?」と聞かれて答えに困ってしまった経験はないでしょうか。
最近電車に乗ると、スマートホンの画面にくぎ付けになっている人を見ないことはありません。時には周囲をスマホや携帯電話に取り囲まれてしまう感じさえします。空いた時間を無駄にしないという雰囲気で、忙しい生活を送られている様子が伝わってくるようです。また休みの日にじっと家にいるなんてもったいないという人にも出会います。そんな人の目には、家などでボーっとしているのが好きという私のような人間は奇異に映るようです。
何もすることがないからボーっとしているという場合もありますが、何もしない時間を大事にするという考え方もあります。猛烈な残暑や病気で体が辛いときや、何をやってもどうもうまくいかないときなどは、じたばたせずにじっと体を休めて状況の好転を待つのも一つの方法でしょう。ネット社会と言われ情報収集力や人との社会的なつながりの大切さが強調される昨今ですが、スマホや携帯電話が何でも解決してくれる訳ではありません。
電車や新幹線の車内や病院の待合室などで周囲の人にそれとなく注意を向けてみると、色々なことに気づかされます。こちらが子供を連れていれば、隣に座った方と会話が始まることもあります。何かしているようなしていないような、意味のあるような無いような、こんなひとときも無駄な時間ではないと思います。ただやたらにきょろきょろして、怪しい人だと思われないようには注意しないといけませんね。
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