2007年10月
 お彼岸を過ぎてもまだまだ暑さが続いておりますが、学校や町内会では運動会の季節がやって参りました。少々暑かろうが、雨が降ろうが、運動会は子供さんにもご家族にも外すことのできない大きな行事であることには変わりないようです。運動の得意でない私のような者は運動会にはあまり自慢できるような思い出はないのですが、これでも中学校でバスケットボール、高校では陸上競技と、一応スポーツには取り組んでいました。相当な運動音痴の癖に何故そんなことをしていたのか自分でもよく分からないのですが、走ったり歩いたりという運動はポツポツではあっても現在まで続けています。
 ポツポツというのは誇張ではなく、今日は疲れたからもういいや、とか今日は面倒だからやめておこうなどとサボってばかりなのが実情でして、「私は毎朝一時間ウォーキングしています」などという方のお話を伺いますと本当に頭が下がります。グッド・ホープ・ウォーキングにもたまに参加させて頂くのですが、やはり歩いた後というのは気持ちの良いものですね。毎日の仕事の中ではこう見えてもそれなりに頭を働かせているのですが、どうにも手詰まりというか、ちょっと考え込んでしまう場面にも遭遇します。そういうことが続いた時に、あれこれと思い悩むよりも身体を動かす方がいいなと思うことがあります。
 適度な運動にはカロリーを消費するほかにも、全身の血流をよくする効果や、精神的なストレスへの好影響もあります。糖尿病、高血圧に代表される生活習慣病はもとより、最近では心不全にも運動療法が効果的であることが示されています。便秘や肩こりにもいいようです。十数分のお散歩程度の軽い運動でも決して無意味ではないそうで、いろいろな年齢や体力レベルに応じての運動が推奨されているのは間違いありません。
 もちろん、血圧や血糖値の非常な上昇時など運動に適さない時もありますので、実践に際しましては是非主治医にご相談下さい。
もみじ10月号 四方山話より