2006年9月
 今年の夏は35度を超えるのが当たり前のような猛暑続きでした。こんな暑さは今までにもあまりなかったようです。少し前には総社市内を流れる高梁川が、大雨の影響でこれまた今まで見たこともないほど増水していました。台風やハリケーンの被害も世界中で年々激しさを増しているようです。こうした気象の異常の背景として地球の温暖化ということが言われて久しくなりました。
我々人間が石油や天然ガスなどの燃料を使って、多量の二酸化炭素を大気中に放出していることが温暖化に影響しているのではないかと言われています。車のガソリンも燃料なら、クーラーを動かす電気だって、燃料が変形して供給されたものが大半です。
 地球温暖化や環境問題というと今までは、お金にならない、ちょっとかっこつけているだけ、というイメージが先行しがちでしたが、最近は環境に配慮することが経済的にも役立つという傾向も見えてきたようです。高騰中のガソリンを節約できるハイブリッド車が人気ですし、自宅や車のエアコンを調節することは、ガソリン代、電気代となって家計に返ってきます。
 そんなこと言っても、暑いものは暑いし、節約で返ってくる金額なんか知れとるわ、と言われればそれもそうかとも思います。自分一人がエアコンの設定温度をちょっと上げたところで、無駄についている電灯を消したところで世の中の何がどうなるものか、と言う気にもなるかもしれません。ただ私は環境問題にはあまり詳しくありませんが、そうしたささやかな意識というのはなかなか馬鹿にならないと考えています。猛暑や豪雨など、年を追って何だかおかしなことになっている天候を感じながら、何か自分にもできることはないかなと考えることは、端から諦めるよりも健康的な感じがします。無駄な電気を使わない、ゴミをなるべく少なくするというような意識は、やりすぎない限りにおいてはケチくさいというより健全と言ってもいいのではないでしょうか。9月ともなれば毎晩が熱帯夜というわけではないので、クーラーを切って窓を開けてみれば、早くも虫の音が聞こえていたりします。これもなかなか悪くありません。ただし防犯にはくれぐれもご注意頂きたいと思います。
もみじ9月号 四方山話より