機関紙『もみじ』4月号より

【あの時の低血圧、高血圧はその時測定しなければ伝わらない!】

そんな時は…24時間血圧計が便利です!
 
24時間血圧計の検査を行ったことがある方もおられると思いますが、これは一日を通して血圧を測る検査です

血圧は常に変化しています。》

 血圧値は私たちの日頃の生活(食事・運動・睡眠・会話など)や、心理面(興奮・緊張・悲しみなど)によって常に変化しています。そして病院で血圧を測るときは一般に緊張している場合が多く、その人の普段の血圧を表していない場合があります。(高値の場合が多いです)

Q1.測定するのに負担にならないか?

 24時間血圧計の本体は、小型で軽量のため腰に簡単に装着することができ、日常生活や、激しい仕事でなければ働きながらでも血圧計をつけて血圧を測定することができます。(入浴時ははずしてもらいます。)

Q2.なぜ24時間血圧計で何がわかるの?

 透析の患者さんは、体内の水分状態や心機能の状態により高血圧になりやすく、血圧の変動が大きくなり、ほとんどの方が降圧剤を服用しています。そのため24時間を通しての血圧の変動値を知り、血圧管理を行っていくことはとても重要なことです。それによって、降圧剤を服用する時間・量・種類が適切かどうか判断しています。特に透析の患者さんは朝方3、4時ごろ血圧が上がりやすく、臓器障害(心筋梗塞・狭心症・脳梗塞)をおこしやすいといわれています。よって、睡眠中の血圧が把握できることはとても重要となってきます。

 当院では、日中は
30分毎、夜間は1時間毎に血圧計が自動的に血圧を測定・記録するように設定しています。この測定は、普段の血圧がどれくらいあるのかを知るのが目的なので、皆さんにはできるだけいつもどおりの生活をしていただきます。