機関紙『もみじ』2月号より

<ホルター心電図について>

 ホルター心電図は、毎日の生活の中での心電図を長時間記録する事で、短い時間内では解らない、不整脈、心筋虚血発作などを、検出します。また、自覚症状の原因検索、不整脈および心筋虚血の定性、定量的診断を目的とします。また、ホルター心電図の周波数解析から自律神経機能の評価も可能となっています。

 装置については、皆さんも一度は見られたことがあると思いますが、最近のものは以前のものに比べ、装置自体の大きさもかなり小さく、重さも385gぐらいあったものが110gと、とても軽量化されています。装置自体は腰のあたりにベルトで固定します。

〈ホルター心電図の適応〉

動悸、胸痛などの不整脈や虚血性心疾患が疑われる時。
症状がなくても不整脈などをおこす恐れのある時。
薬効評価
人工ペースメーカー機能評価 
                             などです。

  24時間、装着して心電図の記録を取らせていただきます。その間に少しでも、何らかの症状があった場合、(たとえば動悸が打った、脈がとんだなど)記録用紙に記入しておいて下さい。診断の目安ともなります。

★例えば、高カリウム血漿の時は…
 高カリウム値が7.5mEq/l以上になると、不整脈が起き、やがて失神・心停止など、生命の危機を来します。高カリウムの多い食物の摂取には十分、気を付けましょう!
正常な心電図波形 高カリウム時の心電図波形