2009年4月16日(木)、
防災訓練を行いました。

 今回は職員のみの訓練で、消防署の方が見守る中実施しました。
 地震が発生し、その後停電がおこり透析機械室より火災が発生し、透析室では透析続行困難のため緊急離脱を行うという想定で訓練を行いました。担送役・護送役・誘導役・患者役など、それぞれ役割を決めていました。私は患者役(独歩可)をやりました。透析室の照明が落ち非常ブザーが鳴り始めると、「早く避難しないと!」という気持ちになり、緊急離脱してもらっている時間が長く感じられました。そして、歩いて避難できる体勢になると、誘導役の人が「こっちに避難してください」と声を出してくれたので、安心して避難することができました。車いすや担送で避難する人も、護送の人が安全に注意しながら迅速に避難できたように思います。患者役で避難した人の中には、少し気分不良を訴える人もいましたが、全員無事避難することができ、訓練を終えました。

 その後、新宿歌舞伎町で起きたビル火災についてのビデオ視聴しました。この火災は、火よりも先に煙が階段を伝ってビル全体に充満したため、その煙を吸って一酸化炭素中毒になり逃げ遅れ、多数の犠牲者が出たというものでした。火災の怖さを再認識し、また、火災時に発生する煙を吸って起こる一酸化炭素中毒の恐ろしさについても知る事ができました。

 最後に、屋上に設置してある緩降機の使い方を消防署の方に教えていただきました。
 緩降機とは、緊急避難時に屋上から地上へロープを垂らして、そのロープについているベルトを体幹に巻き付け、壁伝いに降りていくというものですが、屋上から下を見てみるとかなり高さもあり、恐怖心で足がすくんでしまうような感じです。実際使えるかどうかは、正直自信ありません。

 地震や火災はいつ、どのような状態の時に起こるかわかりませんが、いつでも落ち着いて的確な対応できるように、今後も訓練を積み重ねていき身につけて行きたいと思います。実際に自分が患者役を体験し火災や災害時の恐怖心が実感出来、更にいかに私達透析スタッフの的確な対応が必要とされるか改めて考えさせられる訓練でした。次回、避難訓練の時にはこの体験を生かして緊急時皆さんの避難誘導が的確に行えるようスタッフ一同努めて参りたいと思います。